仙台銘菓『萩の月』初のオンライン通販が人気 「対面販売を大事にしてきたが…」

萩の月

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、緊急事態宣言が続く中、全国の飲食店や生産者がお取り寄せ・テイクアウトに本腰を入れている。仙台銘菓として名高い『萩の月』をつくる菓匠三全もそのひとつだ。



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■誕生40年を超える銘菓

卵のうま味を感じる濃厚なカスタードクリームをふわふわのカステラ生地で包んだ食感が人気の『萩の月』。仙台出張や旅行の折に買って帰ったことがある人も少なくないだろう。

その誕生は1979年。今ではさまざまな食品に普及している食品用脱酸素剤『エージレス』を三菱ガス化学と共同開発し、生菓子でありながら常温保存で賞味期限(10日間)を伸ばすことに成功した。

同社がオンライン販売を行うのは、前身を含めて73年の歴史において初めてのこと。しらべぇ取材班は、菓匠三全の広報担当・工藤瞳さんに話を聞いた。


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■「対面販売」が理念だが

萩の月

全国の銘菓の中には、首都圏のデパートなどに出店していつでも買えるものも少なくない。しかし『萩の月』は、地元を中心に店舗を展開してきた。

「創業者が仙台の銘菓にこだわりをもっていたので、対面販売を大事にしてきた」と語る工藤さん。しかし、現在東北新幹線の乗車率はゼロに近く、仙台駅の土産物店もゴールデンウィークは休業。外出自粛要請で、旅行や出張に出かける人も皆無。

通販については、これまでは「ある程度はお客さまとコミュニケーションできる」とのことで、電話のみで行ってきた。しかし、今回の深刻な事態で緊急避難的にオンライン販売に踏み切った。


■「まだ手探りで…」

編集部でも取り寄せてみたが、「注文してから、ちょっとお時間がかかったでしょう」と工藤さん。全国から注文が寄せられているものの、初めてのオンライン販売ということもあり、「まだ手探りでやっていて、改善の余地がある」と語る。

今回のオンライン販売は、新型コロナ対応の「期間限定」と発表されている。今後継続する可能性についても聞いてみたところ、「まず、どのようにして会社の理念を伝えるか、お客さまとのコミュニケーションがつながるように…という議論を社内で検討した上で」とのことだった。


■凍らせてもチンしても美味

萩の月

そのままでも、冷蔵庫で冷やしても美味しい『萩の月』だが、松任谷由実がオススメして一躍有名になった食べ方は「冷凍庫で半分凍らせる」というもの。

完全に凍らせてしまうとかなり固くなってしまうのだが、凍るか凍らないかくらいに冷やすのは記者としても一番美味しい食べ方のように感じられる。また、レンジで30秒ほど温めて食べるのも、中のカスタードクリームがとろっとして絶品だ。

緊急事態宣言が解除されたとしても、遠くまで出かけるのは躊躇してしまいがちのはず。こうしたお取り寄せも活用しながら、巣ごもり生活に彩りを保ちたい。

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Source: ニュースサイトしらべぇ

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