来訪者激減の歌舞伎町で「違法客引き」が生き残れるワケ

歌舞伎町

日本一の繁華街から人の姿が消えた。

新型コロナウイルス拡大を防ぐ目的で7日に発令された、緊急事態宣言。夜間の飲食店などへむやみに行かないよう、政府や東京都は強く呼びかけた。その代表格である東京・新宿の歌舞伎町では、出歩く人こそ少ないものの、往時と変わらぬ「客引き」の姿があったー。


■歌舞伎町は都に要望書を提出

発令からさかのぼること1週間。歌舞伎町内の飲食店で構成される東京都社交飲食業組合は、中高年の都民に対して「バーやナイトクラブなど、接待を伴います飲食店などは当面控え、自粛をして頂きたい」と訴えた小池百合子都知事、都議会議長らに対し、以下のような要望書を3月31日に提出している。

「(中略)私共、社交飲食店舗名指しで都民の利用の自粛を要請したことは、私共の業界の存亡に関わることであります。(中略)何卒、店舗営業が継続しうる最低限必要な人件費、家賃など店舗の維持費用の補償を全国に先駆けてお示しいただきたく…(以下略)」


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■自身の収入が変わらない理由

そして現在、窮地に追い込まれている歌舞伎町。8日夜、アナウンスや区役所職員による、キャッチ(客引き)禁止の声が鳴り響くこの街では、人通りが激減していた。

「暇なんすよ! 飲みですか、おっぱいですか?」と話しかけてきたまだ未成年だという若い客引き。彼は店に客を連れて行くと歩合でギャラが入る仕組みで働いている。もちろんキャッチは違反行為だ。

「3月前半から客足は減った。店の売り上げは40%ダウン。でも歌舞伎町で見かける人は『この街で飲む』と決めているのでキャッチする側にとってはターゲットが絞りやすい。打率が上がった。いつもの倍くらいトライ(声がけ)かけてるので、自分の収入はそこまで影響はないね」


■驚愕の声

つまり、少なくなったパイをうまくキャッチ同士が取り合っている構図だ。その後彼は現地にいるキャッチ仲間と情報交換も兼ねて談笑。客が激減した街にも動じないハートが強みなのかもしれない。

ネット上では、閑散としていた歌舞伎町の写真を見て、「21時でこんなにガラガラな歌舞伎町初めて見た」「歌舞伎町、死にそう」と驚嘆する声もあがっている。新型コロナウイルスが収束するまで、この状況は変わりそうにない。

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Source: ニュースサイトしらべぇ

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