6日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ「なぜ年を重ねると涙もろくなる?」に注目が集まっている。年をとるにつれ涙もろくなるというが、その根拠にチコちゃんが迫った。
■共感しやすくなる
気になるチコちゃんの回答は、「脳のブレーキが緩むから」という。加齢により、脳の動きが弱くなることはわかるが、なんのブレーキが弱くなるのだろうか。
涙には、目を乾燥やゴミから保護する涙」「感動し気持ちが動いて出る涙」の2種類があるという。年を重ねることで流しやすくなる涙は後者の気持ちが動いて出る涙のようだ。
番組では、10代から60代までの男女に同じ映像を見てもらう実験を実施。同じ映像を見ても若い世代では「楽しい・面白い」といった感想を述べたが、年配層は「感動した」と語った。
年を経ることで高まる「共感力」が影響していると分析。感動したり、感情が動いたりするには自己投影や共感が必要であるとしつつ、人生経験を積むことで共感できるポイントが増えて涙もろくなると解説した。
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■脳のブレーキが緩む
さらに、涙もろくなるにはもうひとつ理由があるという。自分を気持ちにブレーキをかける前頭葉の働きが弱くなることが影響しているようだ。
感情にブレーキをかける能力は20代前半にピークを迎え、後は加齢と共に衰えていく。アクセルとなる共感力は高まっていく反面、ブレーキが効きづらくなるため、涙もろくなる。
■高齢者は感涙しやすい?
年を取るにつれて涙もろくなることを理論立てて説明したチコちゃん。しらべぇ編集部が全国20〜60代の男女1,477名を対象に調査したところ、「泣くことはあまりない」と答えた人は4人に1人ほどにとどまったのだ。
20代~30代の男性は3割以上が「感動して泣くことはあまりない」と回答しているが、40代より上の世代は、一気に割合が下がることから、涙もろさと年齢が影響しているようだ。男性と比較すると、女性は元々涙もろい人が多いのだろうか。
涙もろくなるのは止められないかもしれないが、人生で様々な経験をしたと考えると悪くないかも知れない。
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Source: ニュースサイトしらべぇ