ぼくは初めて持ち込みしたのがヤングジャンプで特にボロクソ言われた経験はないのですが、当時言われてキツかったのは「漫画家を目指してる人はみんな絵が描くのが好きで中学生の頃から毎日絵を描いてるんだよ。岡本くんは違うだろう。だから下手なんだ」と中学生の頃まで遡って説教されたことです。
— 岡本倫 (@okamotolynn) October 28, 2023
そんなぼくも漫画家になって20年以上、中学生どころか新生児が成人するくらいの年月を漫画を描いて生きていますが、別に神絵師にはなっていません。画力の向上に重要なのは絵を描いた期間ではなく、絵を描くことが好きかどうかでした。
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だから神絵師になりたいけど絵を描くのは面倒だと思ってる人は神絵師にはなれません。ぼくもそうです。以前メチャメチャ絵が上手いアシスタントさんが仕事の休憩時間にスケッチブックに落書きをしているのを見て、絵を描く仕事の休憩時間に絵を描くような奴に勝てるわけがないと思いました。
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漫画家が絵だけで10年生き残るには全プロの中での偏差値70くらいの画力が必要で、それでもお金持ちになれるかどうかは運次第だと思いますが、ネームだけで10年生き残るにはプロの中での偏差値50くらいあればいけるし、ネームの偏差値が70あったら確実に大金持ちになれます。
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漫画で左を向いて話していたキャラが次のコマで右を向いて話すと、ぼくは一旦目が止まるので自分ではしないようにしてます。話す順番でキャラの向きを入れ替えれば楽に描けるシーンは沢山ありますが、ぼくはどんなに構図が難しくなっても一旦左を向いて話し始めたキャラは絶対に左を向かせ続けます。
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ちょっと前に話題になっていた元編集さんのツイートを見て、編集さんがネームを描くなんてことが本当にあるんだなぁと思いました。もちろん樹林さんや長崎さんの話は知ってますが、本当に一部の例外だと思ってました。
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ぼくの漫画はぼくの原液ほぼ100%です。でも編集さんが面白い話を考えてくれて、それがぼくの手柄になるのならとても素晴らしいことだと思います。
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以前、集英社に入社した新人の頃に冨樫義博先生の担当をしたという編集さんに聞いたのですが、送られてきたHUNTER×HUNTERのネームに恐る恐る「こうした方がいいんじゃないんでしょうか」と伝えたらその通りに修正されて「冨樫先生でもネーム直してくれるんだ…」とビックリしたという話が好きです。
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Source: オタクニュース