レストランでのアレルゲン誤表記で蕁麻疹に? 県は「事実関係を調査する」

蕁麻疹・アレルギー
(ipopba/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

食物アレルギーを持つ人は少なくないが、中でも甲殻類アレルギーについて聞いたことがある人もいるだろう。甲殻類(特にエビ)は、アレルギーの中でも「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」の危険性が高い原因食物とされている。

症状は、全身の蕁麻疹やむくみ、せき込み、呼吸困難などが現れ、進行が早く約半数は血圧が低下してショック症状を起こすものだ。

そんな中、「ホテルのレストランのメニューのアレルゲン誤表記で大変な思いをした」とSNS上で話題になっている。しらべぇ編集部は、関係各所から話を聞いた。


■救急外来を受診

SNSで話題の投稿は、浦安にあるホテルのレストランで食事した際のことだという。エビカニアレルギーの投稿者がアレルゲン表記を見て「珍しく海老が入っていない中華丼」を見つけて注文したところ、食べ進めていたら中から海老が出てきた…というのだ。

投稿者は、嘔吐や蕁麻疹のアナフィラキシー症状が出たため、自力でタクシー捕まえて救急外来を受診したとも記されている。どんな経緯で起きてしまった事故なのか、まずはホテルを取材した。


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■「保健所が事実関係を調査」

千葉県浦安市にあるホテルユーラシアは、しらべぇ編集部の取材に対して、「事実関係を現在調査中。それ以上はお話できない」と回答。

食品の表示を監督する千葉県健康福祉部衛生指導課は、「今回の件は、外部から通報が入ったため、保健所が事実関係を調査する。事実であれば、今回のようなことが二度と起きないように行政指導を行う」と述べた。

消費者側の予防策としては、「特にアレルギー患者は、表示の確認だけではなく、スタッフに対しても十分な確認を行うことが大切だ」と語る。それでは、今回のようなケースは、食品表示法違反に問えるのだろうか。


■外食では努力義務

食品表示法の監督官庁である消費者庁は取材に、「アレルゲンの表示を、食品表示基準にのっとって義務付けられているのは、容器包装で販売されている商品のみ。外食に関しては、あくまで努力義務」と述べた。

検討会では、「外食に関しても表示が望ましい」という意見は上がっている」とした上で、「外食業者によって経営体力も異なる。したがって、全ての業者をひとくくりで規制することは、現実的には難しい」と語る。

「ただし、アレルギーによる食品事故が起きた場合、民事上の損害賠償請求がされる可能性はある」と述べた。

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Source: ニュースサイトしらべぇ

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