小学校に入学する際、「宿題をさせるのは親の責任だと思ってください」と学校から言われることが多い。世の親御さん、特にお母さんはマジメな人が多いから、必死に子どもに宿題をさせようと頑張る。しかし悲しいことに、これが勉強嫌いへの第一歩となる。
— shinshinohara (@ShinShinohara) December 22, 2021
子どもが小学校に入るまでの親は、子どもの成長に先走ることはない。先走っても無駄だから。まだ歩けない赤ちゃんに「歩くにはこう!こう足を動かすんだよ!」と言っても、言葉の通じない赤ちゃんにはムダ。「これはミルク!ミルクって言うんだよ!」と言ってもムダ。言葉が分からないから。
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だから、子どもが歩き出すのも言葉を話し出すのも、親にできることは祈るだけ。ある日、子どもが自分で試行錯誤して立ったり歩いたり、あるいは言葉を発する。親はそれに驚くばかり。基本、そうした毎日を小学校に入るまで繰り返す。子どもが勝手に成長し、親はそれに驚くという構造が。
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ところが小学校に入ってから、親の態度が激変する。先生に言われたとおり、宿題をさせるのは親の義務、と心得、「今日はもう宿題やった?」と、先回りして子どもに声をかける。最初のうちは素直にやっていた子どもも、あんまり先回りされるから嫌になってくる。
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「宿題早くやれよ」オーラが親から漂っているのを、子どもは察知する。まるで魚の追い込み漁。宿題をする以外のことが許されない感じ。何をやっていても「宿題をやっていない」というマイナス評価になる。それまで、何をやっても「それができるようになったの!」と驚いてくれたのに。
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何をやっていても親が苛立つ宿題というもの、何を楽しんでいても「宿題をやっていない」とマイナス評価にされるようになった宿題というものを、子どもは呪うようになる。嫌うようになる。嫌がるようになる。こうなると、親はますますいきり立つ。「先生に言われたんだから!」と必死になる。
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子どもの評価は逆転する。「親が言っても宿題をなかなかしようとしない悪い子」。小学校に入るまでは、何をしても、昨日より今日、できたことが増えたら驚いてくれていたのに、宿題をしないでいるとともかくマイナスの存在として見なされる。そんな状況に追い込んだ宿題が呪わしい。
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Source: オタクニュース