幼い一人息子を育てながら、美人インフルエンサーとして鳴らしてきたロシアのマリナ・レベデワさん(31)。サンクトペテルブルクの有名な美容整形外科クリニックで鼻の手術を受けようとして、極めて珍しい「悪性高熱症」を発症して死亡した。
イギリスのメディア『Daily Star』『The Sun』などが報じている。
■麻酔後に体温がどんどん上昇
この悪性高熱症は、吸入麻酔薬による全身麻酔後に患者の体温がどんどん上昇し、筋硬直、頻脈や不整脈、呼吸数の増加、高カリウム血症、筋細胞の崩壊などが起きてくる。患者にはその素因として、常染色体優性遺伝の骨格筋の疾患が認められるという。
医師は患者が悪性高熱症を起こしていると気付いたら、速やかに筋弛緩薬のダントロレンを投与し、全身を冷やし、心停止には心肺蘇生法や各種の薬物投与で対応することが必要だという。
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■10万件に1件あるかないか
悪性高熱症が起きる頻度は、全身麻酔10万件あたり1件ほどと極めて稀で、その事例を実際に経験する医師はじつに少ない。だが症状の特徴や対処法の認知度が高まったことで、発症者の死亡率はかなり減少しているそうだ。
なお、局所麻酔で行えるような美容整形手術でも、患者側が「目が覚めたらすべて終わっている状態がいい」などと希望すると、全身麻酔になることがあるという。
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Source: ニュースサイトしらべぇ