舛添前都知事、東京五輪を総括 「用意したことの1割も実現できなかった」

舛添要一
(©舛添要一公式ツイッター)

きのうついに閉幕した東京オリンピックについて、舛添要一前東京都知事が9日の自身公式ツイッターで感想を吐露。プロジェクトの当事者でもあった立場として、無念さをにじませた。

■元当事者としてコメント

舛添前知事は「東京五輪が閉幕した。選手にとっては、嬉しい開催だった」と、閉幕にあたって選手の心境を代弁。

しかし一方で、「都知事として大会の準備した立場から言えば、用意したことの1割も実現できなかった」と、当事者であった立場としては不完全燃焼であることをにじませる。

また、コロナ禍で無観客の大会となったことについても、「TV観戦だけなら東京で開催する必要はない」と指摘。「海外から観客が来ず、日本の宣伝もできず、観光もゼロに」と続け、インバウンド需要が夢と消えたことを悔やんだ。

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■寄せられたのは賛否両論

冒頭では選手の喜びに触れた舛添前知事だが、最後は「コロナ禍で開催のために払った犠牲も忘れてはならない」と、開催の裏で多くの代償があったことにも忘れずに触れる。

これに対し、寄せられている声は「熱中症対策も不十分だった」「疑問が残る残念な大会となった」「東京大会はコロナ禍で開催された大会として、全人類共有の記憶となりました」「開会式と閉会式以外はパーフェクトな五輪に思えましたよ」など、賛否両論だ。

■招致決定直後に就任の舛添前知事

舛添前知事はオリンピック招致が決定した5ヶ月後の2014年2月、招致時の都知事・猪瀬直樹氏が現金5,000万円の受領で辞任したことにより、都知事選挙に出馬・当選。開催地の首長として、猪瀬氏からプロジェクトを引き継いでいた。

しかし、新型コロナウイルスで状況が一変してからは、各メディアでオリンピックの問題点を冷静に指摘する立場に。今回の「用意したことの1割も実現できなかった」発言にも、当事者だったからこその複雑な思いがあることだろう。

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Source: ニュースサイトしらべぇ

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