史上最年少となる10歳0ヶ月でプロとなった女流囲碁棋士の中邑菫(なかむら・すみれ)2段が、29日、日本棋院で行われた「第1期 新龍星戦」トーナメント1回戦に出場。
囲碁界初となる2度の7冠を過去に達成している井山裕太棋聖と対局するも、中押し(ちゅうおし)負けとなった。
■囲碁界注目の最年少棋士
現在12歳、中学1年生の中邑2段は囲碁界の次世代を担う最年少プロ。
「新龍星戦」は持ち時間1分、1手打つごとに5秒加算されるという「フィッシャー方式」を採用した早碁(はやご)で、強豪・井山棋聖と一進一退の目まぐるしい展開を続けたが敗北した。
関連記事:藤井聡太二冠が高校退学を発表 「かっこよすぎる」と称賛の声も
■「1人の強い相手として対局」
対局後、記者会見に臨んだ井山棋聖は、注目され続けている中邑2段について「(対局することは)何となく予感していた(笑)」と吐露し、過去に触れつつ「以前から実力は折り紙付き。お互いプロ同士ということで、中邑さんと意識せず、1人の強い相手として対局しました」とコメント。
早碁というスピーディーなルールが普段とは違う展開を生んだとも話し、「(前回対局より)『弱くなったな』と思われたかもしれませんが(笑)、自分自身、精一杯やりました」と振り返った。その上で「成長を感じる。勝ちに結びつける力があり、悪くても粘り強く戦える。勝負師として大事な要素をもっている」と中邑2段を評価。
———
Source: ニュースサイトしらべぇ