「無責任な五輪誓約書」と批判する英紙 水球テスト大会延期の真の理由も言及

オリンピック・東京五輪

「安全安心な五輪開催を目指す。どうか信頼して来日してほしい」と強調しておきながら、大会期間中に選手団が猛暑で倒れる、新型コロナウイルスに感染するなど体調を崩しても、すべて自己責任として扱われることが判明し、物議を醸している。

この件について、イギリスの『デイリー・メール』電子版が「日本渡航を前に五輪選手団は失望感でいっぱいだ」と大きく報じたが、そこでわかったのは、延期となった4月の水球テスト大会について、日本政府の対応や対策が反感を買っているという事実だった。

■安全安心を強調する矛盾

「日本で新型コロナウイルスに感染しないとは保証できない。国際オリンピック委員会IOCや主催者はその責任は負わない。選手団はこれに同意したうえで参加することになる」という考えを明らかにしたIOC。エントリーフォームのなかには、安全安心とは裏腹の内容の誓約書が用意され、それに同意の署名をしない者は、東京五輪・パラリンピックに参加することができなくなる。

このことに関し、イギリスの『デイリー・メール』は主催者側の無責任さと冷酷さを批判。選手団は不信感や失望感でいっぱいだと報じた。

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■「クラッシュしか方法はない」

国際的なスポーツ選手のための労働組合「World Players Association/世界選手会」も、IOCおよび大会の主催者には、基本的に開催地の市民と全アスリートの健康や安全を守る注意義務があるとして、この件に異論を唱えている。

ボートで2004年に銀メダルを獲得した同協会イギリス支部のキャサリン・ビショップ代表は、「アスリートが病に倒れ、後遺症などが残っても主催者が何らサポートをしないなど、極めておかしな話です」「彼らは金がうなるテレビ放映権料にこだわっています。もう引き返せないところまで来ており、クラッシュでも起きない限り中止にはならないでしょう」と述べた。

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Source: ニュースサイトしらべぇ

「無責任な五輪誓約書」と批判する英紙 水球テスト大会延期の真の理由も言及

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