ここしばらくの間、海外のSNSや掲示板で「泥棒さん、たった1つのお願いです」と書かれたメモの話題が広く拡散されている。それを書くに至った深い理由と人間的な温かみが「泣ける」と話題なのだ。イギリスの『Mirror』などが報じている。
■女性の拡散が発端
カナダ・オンタリオ州のトロントに住むシアーシャ・モーガンさんはある日、ブロアー・アンド・ランズドーン駅の構内にある太い柱に、1枚の紙が貼られていることに気づいた。
そこには「うちに入った泥棒さんに、たった1つのお願いがあります。他のものはいりません。メモリーカードだけ、どうかこちらまでこっそり返してください」と書かれ、住所が示されていた。内容を読んでシアーシャさんは深く同情。自身のFacebookでその写真を拡散した。
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■宝物のメモリーカード
駅に貼られた紙を書いたのは、数日前に空き巣の被害にあった男性だった。彼は現金やデジタル一眼レフカメラのほか、さまざまな物を盗まれてしまったというが、そのなかでもカメラに入っていたメモリーカードは、何にも代えがたい宝物だったという。
亡くなったばかりの愛犬と戯れた最後の日々の様子を追った、貴重な写真や動画を多数保存していたのだ。
「現金など他のものはいりません。ただ1つ、メモリーカードだけ返してくれれば、それで十分です。警察に通報するつもりはありませんので…」と、男性は必死に訴えている。
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Source: ニュースサイトしらべぇ