30歳女子「私は一人が好きだ。一人が好きだから趣味の時間に没頭しようと思った」→「気づいたら友達も彼氏も誰もいなくなっていた」

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0 :ハムスター速報 2020年12月17日 17:25 ID:hamusoku
友達のメンテを怠って30代を迎えた人間の末路

私は一人が好きだ。一人が好きだから趣味の時間に没頭しようと思った。

旅行に行く時はもちろん一人。一人の方が好きな料理を食べられるし行きたい場所にも全て行ける。東京から遠く離れた温泉宿で露天風呂付きの部屋に泊まる。夕食後に一人露天風呂に入る。都会の何倍にも深く静かな夜が全身を包む。心身共に薄らと覆ってた鎧みたいなものが溶けていく。一人だから誰にも邪魔されない。この時間がたまらなく好きだ。

旅行だけじゃない。外食も一人の方が好きな物を好きなタイミングで好き放題食べられる。「そんなに食べたら太るよ」なんてお節介を言ってくる男もいない。カロリミット飲まなきゃとか言ってる猫かぶった女と女子会という名の腹の探り合い大会をする必要もない。エビチリを死ぬほど食ってうめぇぇっつって家帰って寝られる。一人は最高なんだ。

そう思って30年生きてきた。

ふと背後を振り返ってみた。誰もいない。友達と呼べる人間が一人もいない。最後のLINEは母親からの近況お尋ねメッセージ。2週間前じゃん。その前は?ヤマト運輸からの荷物のお知らせ。3週間前。親族以外とのLINEの履歴が一切ない。あ、そういえばiPhoneのデータ移行をミスってメッセージ全部消えてたんだった。でも携帯買ったの1年前じゃん。

小中高と義務教育の間は友達がいたはずだ。もちろんクラスの人気者という訳ではなかったから多い方ではなかったけど。少なくとも進路を一緒に悩むことのできる友達はいたはずだ。

大学に進学して適当なサークルに入った。 浮ついた言葉にのまれてだらだらと先輩の家で酒を飲むようなこともしてきたはず。彼氏もいたよね。くっそ苦いタバコの味だってそれで覚えたじゃん。他人との交わりは確実にそこにあって楽しい思いも辛い経験もいっぱいした気がする。流れに身を任せてただ生きてただけだったけど周りには人がいたよね。

いつから私は一人を愛し一人で生きることに溺れていたのだろうか。

コミュニティが変わると人間関係が変わる。高校から大学、大学から社会人、職場から別の職場へ、居場所は数年おきに変わっていった。その都度構築した人間関係はあったはず。でも私は居場所を変えるたびに引き継ぎせずに関係性を無下にしてきたのだ。

仲が良かった大学の同期からLINEが来てた。同僚から年賀状が来てた。高校の同級生から同窓会の手紙が来てた。でも全部めんどくさくて無視した。仲が良かったはずなのに全て無視してきてしまった。忙しかったから?そんなの言い訳だよね。本当ならせっかく送ってきてくれたLINEも手紙も全て即レスしないといけなかったんだと思う。いや普通考えて無視された子の気持ちになってみればわかるじゃん。自分のことしか考えられてなかった。本当にアホすぎる。

友達関係というのは畑と同じでちゃんと手入れしないとすぐ荒れる。気づいた時には荒れ果てて修復出来なくなってしまう。私はコミュニティで出来た友達をメンテすることを怠った。次のコミュニティに入るとそれまでの関係性を全て捨てた。束の間の関係だけ享受し、また次のコミュニティへ移った。焼け畑農業のようだ。

そして今私には友達が一人もいない。

歳を重ねるにつれて次に移ることのできるコミュニティの数が激減する。気づけば使える農地がなくなっている。若い頃というのは肥沃な大地に囲まれているからそのありがたみに気づいていない。そして30歳くらいになって気づくのだ、何も残ってないじゃんって。

お金もそれなりには稼げるし暮らしには困ってない。一人で趣味にふけることも今まで通りできると思う。でもやっぱり友達欲しいなって思う。ズボラすぎたことはすごく反省してる。でも心を入れ替えますと誓った時にはすでに周りには誰もいない。

LINEを開くと今日が誕生日の友だちが1人いた。罪滅ぼしのつもりでスタバのチケットをLINEギフトで送ってみた。今も未読のままだ。

https://anond.hatelabo.jp/20201216232011

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Source: ハムスター速報

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