高知の水族館が新型コロナ休館で飼育員も涙 「台風にも負けず年中無休で頑張ってきたが」

桂浜水族館
(写真提供 桂浜水族館)

新型コロナ感染拡大が止まらない中、高知県でも12日現在、60人の感染者が確認されており、四国の中では一番多い人数となっている。そんな中、年中無休で営業してきた桂浜水族館の一時休館が話題を呼んでいる。しらべぇ取材班は、水族館広報担当から、詳しく話を聞いた。



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■台風にも負けずに営業

高知市にある桂浜水族館は、台風の日でも、桂浜が閉鎖されるようなことがなければ、年中無休で営業して来た。もともと屋外の施設がほとんどだが、段階的に新型コロナ対策を実施。2月28日には、来場客とのふれあいイベントを中止し、アシカやトドなどのショーで営業を続けて来た。

しかし、ショーも4月3日で中止に追い込まれた。広報担当の森氏は、「2月末までは、お客さんの入りにそれほど影響はなかったが、ここ数日は5、6人しか来館者がいない状態だった」と話す。


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■飼育員が水族館の目玉

この水族館の目玉は、飼育員たち。都会の水族館のような珍しい魚がいないため、飼育員を全面的にアピールし、そこから魚につなげていく戦略を取ってきたという。森氏は、「都会の水族館と何か違ったことをしていかないと、この業界では生き残ることができない」と話す。

桂浜水族館
(写真提供 桂浜水族館)

飼育員の中でも、神セブンならぬ、神シックスのヤブ氏とラミ氏には、ファンクラブがある。

桂浜水族館
(写真提供 桂浜水族館)

推し飼育員目当てのファンが、リピーターとして訪れ、「会いに来ました!」と積極的にアピールしたり、サインを一人ひとりからもらって帰るファンもいるという。


■休館中も生き物の世話のために

休館中も飼育員は、生き物の世話のために出勤する。水族館側は、生き物のエサ代、飼育員の給料がかかるにも関わらず、入館料やショップの売り上げが入ってこない苦しい立場に追い込まれる。

森氏は、「4月に創業89年を迎えた矢先のこの事態。社会情勢には逆らえず、泣く泣く休館することとなりました」とした上で、「そんな中でも、ツイッターでは毎日たくさんの方から優しく温かいメッセージをいただいており、感謝しております」と話す。

桂浜水族館
(写真提供 桂浜水族館)

最後に、「100周年目指して、いただいた励ましの言葉を糧に、必ずやこの難局を乗り越えてみせます」と未来への想いについて語った。

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Source: ニュースサイトしらべぇ

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