9日、大手化学メーカーの花王は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、品不足が続いているアルコール消毒液を、昨年比で20倍超に増やすと発表した。
■昨年比20倍以上の増産体制へ
同社の発表によると、新型コロナウイルスの感染拡大により、今年1月からアルコール消毒液の需要が急激に増加。そのため、生産が追いつかない状態が続いていたという。
こうした状況を受けて同社は、これまで消毒液を作っていなかった和歌山工場など国内4つの工場で消毒液を生産する体制を整えた。
また、不足していた容器の一部を自社製とし、詰替え用も提供することで、今月下旬から昨年と比べて20倍以上の増産が可能になったという。
関連記事：新型コロナウイルス対策 「スーパーの入り口にあるモノ」をぜひ使ってほしい
■一般家庭への供給も増える見通し
増産するのは、一般家庭向けの「ビオレu 手指の消毒液」と、業務用の「ハンドスキッシュEX」。政府の要請を受けて、医療機関や介護施設にも提供する他、一般家庭向けへの供給も増える見通し。
同社は、今年3月の時点で昨年の約3倍のペースで増産していたが、それでも、急増する需要に追いついていなかったという。
■ネット上でも感謝と声援
アルコール消毒液の20倍以上増産という驚異的な発表に、インターネット上では「花王さん、アルコール消毒液の増産ありがとう！！ うちの町にも早く届いてほしいな」「花王さん、頑張ってくれてありがとうございます！泣」「ありがとう花王さん、感謝しかない…」など、感謝の声が溢れている。
また、こうした状況の中、フル稼働で働く同社の人々へ向けて「がんばれ！ 花王！ 頼もしい！！」「みんな待ってる！ 花王がんばれ！」とエールを送るユーザーも。
改めて、こうして作られた製品が、本当に必要としている人々の元へ届くことを願いたい。
———
Source: ニュースサイトしらべぇ
