健康な人が新型コロナウイルスに感染した際、軽症あるいは無症状で済む人がいる一方で、肺炎が重症化し、不幸にも亡くなってしまう人がいる。その差に関する興味深い研究論文が発表され、話題となっている。
■世界のA型が騒然となる
3月27日、中国・湖北省武漢市の武漢大学中南医院の医師を中心とした研究チームが、新型コロナウイルスに感染しやすい、また重症化しやすい血液型が見えてきたという研究論文をオンライン学術誌「medRxiv」に発表した。
「まだ調査の段階で臨床への応用には適さない」と前置きしながらも、彼らは新型コロナウイルスへの感受性や抵抗力が血液型で異なると論じ、「新型肺炎を重症化させ死亡するのはA型が多い」と述べ、世界を震撼させた。
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■データに見る差
研究の対象となったのは、3つの病院の患者計2,173人の血液型。それを武漢の一般的な人口の代表である3,694人のグループの血液型と比較した。
武漢市の人々の血液型は、多い順からO型34%、A型32%、B型25%、AB型9%だが、感染者の血液型は多い順にA型38%、B型26%、O型26%、AB型10%と順番が変わる。また、重症化して死亡した患者206人のうち85人がA型で全体の41%だったという。
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Source: ニュースサイトしらべぇ