「今年は盃でも花見ができる」と話題に 「温度で変化する特殊な仕掛けが…」

(写真提供 丸も高木陶器)

東京などでは、花見シーズンがスタートしたが、新型コロナの影響で、花見スポットは閑散としている。そんな中、SNS上で、盃を使った花見動画が話題を呼んでいる。しらべぇ取材班は、その特殊な仕掛けを行っている会社の社長から詳しい話を聞いた。


■SNS上で大反響

SNS上に投稿されているその動画は、17日午後3時現在、657.5万回再生、49.6万件のいいねが押されている。

コメント欄には、「素晴らしすぎる」、「どんな仕掛けなの?」や「1000回いいねを押したい」といった歓喜の声や、外国語でのコメントも寄せられている。


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■温度でデザインが変化

この加工を行っているのが、丸も高木陶器(多治見市)。高木社長によると、この加工のコンセプトは、「温度をデザインに」だという。同社は、陶器、グラス、金属製品に特殊な加工を施し、温度でデザインを変化させることに成功した。

動画の平盃(ひらはい)は、約15℃以下の温度に感知して変化する、「冷感転写」という特殊加工が施されている。もう一つ、約45℃以上の温度に感知する「温感転写」技術も開発済み。

温感転写を利用することによって、鍋が食べごろの温度になったら、蓋に華が咲くという加工も可能だ。高木社長は、「温度を可視化することで、介護施設などでの老人のやけど問題の解消や子供たちへの優しい対応へ繋がる」と語る。


■差別化が必要な時代だからこそ

同社は、今後、この加工の特許と商標登録の申請を予定している。また、「この技術を使って、日本の四季を表現したい」と高木社長は話す。すでに、金属製品への加工のオーダーも入っているという。

海外に転勤の際のお土産や、合格祝いなどへの需要も見込んでいるという。2月1日に発売を開始し、実際に飲食店でも使用されている。

中国、香港、マカオ、タイ、アメリカなどの海外にも出荷しており、バイヤーも、強い関心を示しているとのこと。飲食店からの「差別化」という要望も、この技術開発のキッカケになっているという。

最後に、「5G時代は、静止画ではなく、動画によるビジュアル変化が、食器類にも求められている」と高木社長は述べた。

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Source: ニュースサイトしらべぇ

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