根拠もないのに家系ラーメンで新型コロナ対策をする人たち 店のピンチを救う?

神奈川県横浜市発祥の、豚骨醤油と中太麺が特徴のご当地ラーメンといえば『家系ラーメン』だ。その力強い味のファンは多く、毎日食べても飽きないという人もいる。

そんな家系ラーメン、2016年にテレビ番組で大阪府の医師が『究極の風邪薬』として太鼓判を押したことで、それから風邪対策に家系ラーメンを食べて予防しようとする人が続々と現れた。



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■スゴい張り紙が

記者(私)も家系ラーメンを食べて風邪予防をする人に会ったことがあり、自身も家系ラーメンファンとして定期的に食べ歩きをしているのだが、最近行った店でスゴい張り紙を発見してしまった。

その内容とは、なんと『コロナウイルス予防に…家系は究極の風邪薬』と大きく書かれており、具材の栄養についても記載されていたのだ。ついに家系ラーメンでコロナ対策を推奨する店が現れたのである。

しかし、WHOのサイトを見ると家系ラーメン店の重要なトッピングのひとつである「ニンニクを食べることで新型コロナウイルスを予防できる証拠は現在のところ無い」とも書かれており、実際に家系ラーメンで対策ができるかは疑問だ。


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■Twitterを見ると…

だが、Twitterを見ると1日10人近いユーザーが「家系ラーメンでコロナウイルス撃退」「コロナ予防になると信じている」「家系ラーメンならコロナをも打ち砕く」などとつぶやいており、根拠もないのに家系ラーメンでコロナ対策をしていることがわかる。

ここまで迷信が流行っているなら、飲食店が軒並み売り上げが下がっている中、家系ラーメン店だけじつは売り上げが上がっていたりするのだろうか? 実際に東京都内にある、人気の家系ラーメン店(※張り紙があった店とは別)に話を伺うと、以下のコメントを得ることができた。


■家系ラーメン店のコメント

「私の店の付近は学校が多く、昼間は学生さんが食べに来てくれていたのですが、コロナウイルスのせいで休校になってしまい、平日の売り上げは激減しました。


正直言って『これが続くとヤバいな…』と思っていたのですが休校が始まった次の土日に、店の近くの商店街は人気が無いにもかかわらず、ありがたいことにうちの店に行列ができたんです!


そのおかげで全体の売り上げは下がったものの、なんとか平日の売り上げダウンをカバーできるぐらいのラーメンを売ることができました。コロナ対策で来てくれたのかはわからないですが、なんらかの影響はあるのかもしれません」




■家系ラーメンマニアが店を救った?

近くの商店街で人気が無い状態にもかかわらず、家系ラーメン店に普段よりも行列ができたということは、もしかするとこの迷信と何らかの因果関係があるのかもしれない。

もしもあったとしたら、コロナ対策の迷信を信じた家系ラーメンマニアが、図らずとも家系ラーメン店のピンチを救ったという出来事が起きたといえる。

ちなみに、記者は家系ラーメン店を2軒はしごしたところ食べすぎで腹を壊したので、いくら美味しいとはいえ暴飲暴食には注意しよう。風邪予防以前に、違う理由で具合が悪くなってしまうぞ。

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Source: ニュースサイトしらべぇ

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