マンションやアパートなどの集合住宅で害虫の駆除作業が行われる場合は、責任を持って周囲の世帯にそれを予告し、住人全員が十分な時間そこから避難していることが重要となる。それを怠れば、こんな悲劇が起きてしまうことも…。
■薬剤噴霧の予告は隣にのみ
カザフスタンのシムケント市のアパートで今月11日、トコジラミ(南京虫)やゴキブリを駆除したいという1階のある世帯の要望で、害虫駆除業者が薬剤の噴霧を行った。
ところがその部屋の主が実施の日時や避難について告げたのは1階の隣家のみ。毒性の高い殺虫剤に関する彼らの認識の甘さは、ほかの住人に大変な被害をもたらすことになってしまった。
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■殺虫剤の成分は通気口へ
その当日、2階に暮らすディルシャット・アブドゥラスロフさんと妻と3人の子は、何も知らずアパート内にとどまっていた。
噴霧されたのは強い毒性で知られるクロロニコチニル系の殺虫剤イミダクロプリド。霧状の成分は通気口からエアダクトを通じてアパート内へ。アブドゥラスロフさんと家族は微量ずつそれを吸い込み、気分が悪くなっていった。
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Source: ニュースサイトしらべぇ