ドラゴンクエストVIIをプレイした方なら、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。「キーファがラスボスのオルゴ・デミーラと同一人物」という都市伝説は、発売から25年以上経った今でも語り継がれる、日本のゲーム史に残る最も有名な考察の一つです。
実際に私も初めてこの説を聞いたとき、あまりの説得力に驚きました。パッケージにも描かれ、序盤の主要キャラクターとして活躍するキーファが、なぜあんなにも早く離脱してしまうのか。その疑問に対する一つの答えとして、この都市伝説は多くのファンの心を掴んできました。
この記事で学べること
- キーファ=オルゴデミーラ説の根拠として挙げられる7つの証拠
- 堀井雄二氏が完全否定した公式見解の詳細
- 25年間も信じられ続けた理由となる開発時の没設定
- オルゴデミーラの特異な変身パターンが示唆する隠された意味
- ドラクエファンが作り上げた都市伝説文化の深層
キーファ=オルゴデミーラ説とは何か
この都市伝説は、ドラゴンクエストVII「エデンの戦士たち」における最大の謎として語り継がれています。
主人公の親友であり王子でもあるキーファが、実は最終ボスのオルゴ・デミーラと同一人物である。
一見すると荒唐無稽に思えるこの説ですが、実は驚くほど多くの「証拠」が存在します。キーファは主人公の兄貴分として序盤の冒険を共にしますが、グランエスタード編の後に突然パーティーを離脱。その後二度と姿を現すことはありません。
オルゴ・デミーラは「邪悪な大魔王」として神を倒し、人々を苦しめた存在です。現代編(DISC2)でダークパレスにて主人公たちと対峙します。その変身パターンは「ゴツい魔物→人型→ドロドロ」という特異なもので、変身するたびに一人称や口調まで変化するという、他のラスボスにはない特徴を持っています。
実体験から学んだことファンが指摘する7つの証拠

なぜこの説がこれほどまでに信じられてきたのでしょうか。
ビジュアル面での類似点
最も分かりやすい証拠として挙げられるのが、キーファとオルゴデミーラの初登場時の服装の色が酷似している点です。紫を基調とした配色、装飾的なデザイン、どちらも王族らしい威厳を感じさせる衣装となっています。
さらに興味深いのは、キーファのキャラクターデザインです。歴代のドラクエ主人公と比較すると、むしろキーファの方が「勇者らしいキャラデザイン」をしているという指摘もあります。
物語構造の不自然さ
パッケージにも大きく描かれ、まるで主人公のように振る舞うキーファ。
そんな重要キャラクターが序盤で永久離脱してしまうことに、多くのプレイヤーは違和感を覚えました。「ラスボスまで共に戦い、勝利を分かち合う」という王道の展開を期待していたファンにとって、この展開はあまりにも唐突でした。
キーファ離脱に関するプレイヤーの反応
地理的な謎
キーファの故郷であるエスタード島は、オルゴデミーラによって封印されなかった唯一の島です。
なぜエスタード島だけが封印を免れたのか。この特別扱いには何か深い意味があるのではないか。多くのファンがこの点に注目しました。
没設定から見える真実
開発段階では、キーファの離脱時期はもっと後になる予定だったという情報があります。
さらに興味深いのは、ゲーム終盤で入手できる「ラーの鏡」の存在です。重要アイテムとして入手するにも関わらず、ストーリー上で使用する機会がありません。もしかすると、オルゴデミーラの正体を映し出すために用意されていたのではないでしょうか。
「ギガジャスティス」という特技も謎に包まれています。味方全員を瀕死状態にした後、1〜2ターンの呪文バリアを張るという、一見すると使いどころのない技。これも本来は別の用途があったのかもしれません。
さらに深まる考察:ライラとの融合説

一部のファンは、さらに踏み込んだ考察を展開しています。
オルゴデミーラが両性具有的な特徴を持つことから、キーファ単体ではなく、妻のライラと融合してオルゴデミーラになったという説です。
この説では、以下のような象徴的な対応関係が指摘されています:
– ルシファー(蛇と関連)= オルゴ(傲慢)
– リリス(ルシファーの妻)= ライラ(夜)
AIが生成するライラのイメージが夜をテーマにした場面に登場することも、この説を補強する材料として挙げられています。
実体験から学んだこと堀井雄二氏による完全否定

2012年、ドラゴンクエストVIIのリメイク発表時、ついにこの都市伝説に終止符が打たれました。
シリーズ生みの親である堀井雄二氏は、この説について明確に否定。「僕的にはそんなこと、全然考えていない」と断言しました。
25年以上にわたって議論されてきたこの都市伝説は、製作者本人の一言によって完全に否定されたのです。
しかし、ファンの反応は複雑でした。
真実が明らかになったことを歓迎する声がある一方で、長年信じてきた説が否定されたことへの寂しさを感じる人も。また、「堀井さんが否定したからといって、ファンの解釈まで否定されたわけではない」という意見もありました。
この説の魅力
- 物語に深みを与える解釈
- ファン同士の議論が活発化
- ゲームへの愛着が深まる
否定された理由
- 製作者の意図と異なる
- ストーリーの本質から逸脱
- 証拠が状況証拠のみ
なぜこの都市伝説は生まれ、信じられ続けたのか
この都市伝説が25年以上も語り継がれてきた理由を考えてみましょう。
まず、キーファというキャラクターの魅力があります。パッケージにも描かれ、序盤の主要キャラクターとして活躍する彼は、多くのプレイヤーにとって思い入れの深い存在でした。
そんな重要なキャラクターが、あまりにも早く、そして唐突に離脱してしまう。
この物語上の「違和感」が、ファンの想像力を刺激したのです。
さらに、ドラゴンクエストVIIは非常に複雑なストーリー構造を持つ作品です。過去と現在を行き来し、様々な時代の物語が絡み合う壮大な物語。その複雑さゆえに、隠された伏線や裏設定があるのではないかという期待が生まれやすかったのかもしれません。
また、この都市伝説は「テリー=エスターク説」と並んで、ドラクエファンの間で最も有名な考察の一つとなりました。ファンコミュニティの中で語り継がれ、新たな証拠が発見されるたびに議論が再燃する。そうした文化的な側面も、この説が長く愛された理由でしょう。
オルゴデミーラという特異なラスボス
この都市伝説を理解する上で、オルゴデミーラという存在の特異性も重要です。
通常のRPGのラスボスとは異なり、オルゴデミーラは変身するたびに人格が変わります。第一形態では「われ」という一人称を使い、むき出しの脳みそ、悪魔の腕と翼、ムカデのような体という異形の姿。しゃくねつほのお、こごえるふぶき、しっぽを振り回すなどの攻撃を繰り出します。
この多重人格的な特徴が、「複数の存在が融合した結果」という解釈を生む土壌となりました。
ドラクエ都市伝説が生み出す文化
キーファ=オルゴデミーラ説は、単なる都市伝説を超えて、ドラクエファンの文化の一部となりました。
この説をめぐる議論は、ファン同士の交流を深め、作品への愛着を強める役割を果たしてきました。たとえ公式に否定されたとしても、25年間にわたってファンが紡いできた物語には、それ自体に価値があるのではないでしょうか。
ゲームという作品が、製作者の手を離れてファンの想像力によって新たな命を吹き込まれる。
それこそが、長く愛される作品の証なのかもしれません。
よくある質問
Q: キーファはなぜ早期離脱することになったのですか?
公式な理由としては、ユバール族の踊り子ライラと恋に落ち、彼女と共に過去の世界に残ることを選んだためです。開発段階では離脱時期がもっと後になる予定だったという情報もありますが、最終的には物語の構成上、現在の形になったようです。
Q: オルゴデミーラの正体は結局何だったのですか?
オルゴデミーラは太古の昔から存在する邪悪な魔王で、神を倒し世界を闇に包んだ存在です。キーファとの関連性は公式に否定されており、独立した悪の存在として設定されています。その特異な変身パターンと多重人格的な特徴は、単に強大な力を持つ魔王としての演出だったようです。
Q: 他にも有名なドラクエ都市伝説はありますか?
「テリー=エスターク説」が有名です。これはドラゴンクエストVIのテリーが、将来的にエスタークになるという説です。また、「ドラクエ4の勇者は実は魔族」という説や、「ドラクエ5の主人公の母親はエルヘブン出身」という説なども長年議論されています。
Q: リメイク版で何か追加要素はありましたか?
3DS版のリメイクでは、石版を集めやすくする機能や、すれちがい通信を使った新要素が追加されました。しかし、キーファ=オルゴデミーラ説に関連するような追加エピソードはありませんでした。むしろ堀井氏の否定発言によって、この説に終止符が打たれることになりました。
Q: なぜファンはこの説にこだわり続けたのですか?
キーファの離脱があまりにも唐突で、重要キャラクターにしては扱いが不自然だったからです。また、ドラクエVIIの複雑なストーリー構造が、隠された伏線があるのではという期待を生みました。さらに、ファン同士で議論を楽しむ文化的な側面も、この説が長く愛された理由の一つです。
キーファ=オルゴデミーラ説は、確かに公式に否定されました。しかし、この都市伝説が25年以上にわたってファンの心を掴み続けたという事実は、ドラゴンクエストVIIという作品の奥深さを物語っています。真実がどうであれ、この説をめぐる議論や考察は、多くのファンにとってかけがえのない思い出となっているのではないでしょうか。
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Source: オタクニュース
