2011年の総務省の調査によると、日本の一般家庭におけるパンの消費額が米を上回った。背景としては、若年層を中心とした米離れ、一般家庭の朝食のパンの浸透や孤食・個食による影響などが挙げられる。
そんな中、ユニークなパン屋が今SNS上で話題に。しらべぇ取材班は、店長から詳しい話を聞いた。
■おしゃれな店を目指したが…
千葉県大網白里市のJR外房線大網駅徒歩15分の場所に、その店はある。
「GEM faburique」という店名には「一品工房」という意味があり、店長の大畑さんによると、最初はおしゃれな店を目指したという。ところが、「主婦の店」というチェーン店のインストアベーカリーということもあり、客層は高齢者が中心。
おしゃれなパンが全く売れず、甘い菓子パンばかりが売れるようになったあるとき、高齢のお客さんから「糖が出て、甘い菓子パンが食べられなくなった」との声が寄せられたという。
そのため、健康志向の品揃えにシフトし、ライ麦や全粒粉のパンが、全体の3割~4割を占めるようになったそう。
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■「地元の人をふとらせてやろう」
ところがある日の夕方、カツサンドを食べていたとき、ふと「最近せめていないな」と感じたという店長。そこで、昨年5月に「デブの方舟(はこぶね)」の商品化を思いついたという。商品コンセプトは、すばり「地元の人をふとらせてやろう」で、カロリーは謎。
大畑さんによると、最初は「ドン引きされた」と話す。しかしその後、高齢者が孫に買って行ってあげるようになり、徐々に人気に火がついていったようだ。休日は、高校生もこれを狙って来店するそう。
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Source: ニュースサイトしらべぇ