清楚なタイプの制服女子高生が献身的に奔走するような映画は、もう十分なんじゃないかな……。とりわけ男性が理想化した“他者”としての女の子を主人公として機能させることは難しいと思う。『私ときどきレッサーパンダ』のいきいきしたキャラクターを見た後だと、よけいに時代遅れに感じられてしまう。 pic.twitter.com/wzeEXYGLLG
— 小野寺系 / Kei Onodera (@kmovie) September 29, 2022
とくに日本のアニメのメインストリームにおける、“かわいさ”や“魅力”の評価は、かなり狭い範囲に限定されてると思う。顔の描き方のバリエーションが少ないのはもとより、女性キャラクターの動きや表情の崩し方は、男性の目線を常に意識したものに感じられ、アイドルのカメラ前での仕草を想起させる。
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ある種の描き方をされた「美少女」じゃなければ、「不細工」ととらえるような感性に違和感を覚えるんですよ。絵なんだから、べつに「美少女」じゃなくても魅力的に描けるでしょう。https://t.co/jw23wihVs0
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仕事柄、新作のアニメ映画はできるだけチェックしてるけれど、表自はほんとに現在の状況を把握してるか怪しいもんだよ。フェミニスト憎しでいろいろ言ってるというのは分かるけど。
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そもそも、本来アニメが好きなオタクなら、「今のアニメはこうだ」「いやいや、こうしていくべきだ」みたいに、業界や作品に問題意識を持ったりとか、受け手として厳しい意見を出していくのは、通常の対応でしょ。日本が一番進んでるとか、海外は周回遅れだとか、詳しい人ほどそんなこと言わないから。
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小野寺系 / Kei Onodera@kmovie
Real Sound、CINRA、Meets Regional 、CINEMORE、シネマトゥデイ、クランクイン!、
キネマ旬報などで書く映画評論家。
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Source: オタクニュース