正直なことを書く。3年後、作家(漫画家でなくあえてそう書く)でいられる気がしない。この先、極端に売れ筋の作品を描く人しか残らず小ロットの出版物は駆逐され(そうしないと出版社自体が潰れてしまう)、故に創作の多様性は今なんて比較にならないくらい失われるのではと思う。
— 漫画家・イラストレーター ヨコイエミ (@yokoi_emi) June 5, 2022
気づけば「大手チェーン店しかない街道沿いのような風景」が創作の世界にも広がってた…な未来が来る。そしておそらく、人口減少著しい地方でのその加速は悪い意味で目を見張るレベルのものになるだろう。そもそも人がいなくなれば文化もへったくれもないが。
— 漫画家・イラストレーター ヨコイエミ (@yokoi_emi) June 5, 2022
実際、地方の飲食業界ではもうそれが歴然と起こっている。個性ある個人店がなんとかやっていけるのは関東圏位だ。農作物についても、今後は小ロットの珍しい品種などは市場に出回らなくなり、あっても富裕層の嗜みになるだろう。私も珈琲豆をあと何年買えるだろう?今ですら結構な贅沢品であるのに。
— 漫画家・イラストレーター ヨコイエミ (@yokoi_emi) June 5, 2022
農家や飲食店オーナーや作家がどれだけ頑張ったところで限界がある。そして個人では止められない変化には皆慣れていく。慣れざるを得ないのだ。言っても生活というものがあるからだ。
— 漫画家・イラストレーター ヨコイエミ (@yokoi_emi) June 5, 2022
国策の最初の犠牲になる民、いわばカナリアが死に絶えた後、今まで自分たちには無関係だと思っていた人たちへの影響がようやく可視化される。その時にも「しょうがないよ、これはこれじゃない?」と言えるのだろうか、私たちは。
— 漫画家・イラストレーター ヨコイエミ (@yokoi_emi) June 5, 2022
文化死亡の次には多分食糧難が来るんだけど、それでもまだメディアでは「サツマイモを日持ちさせ美味しく食べる方法」とか「1日○円でしのぐ!」とか「貧しくても楽しい暮らし♪さんぽで気分転換♫」とかやってそうで怖いよー。
— 漫画家・イラストレーター ヨコイエミ (@yokoi_emi) June 5, 2022
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Source: オタクニュース
漫画家「3年後、作家でいられる気がしない。文化が終わった次は食糧難がくるけど、それでもメディアは『貧しくても楽しい暮らし』とか言ってそうで怖い」