90歳すぎの女性が「赤ちゃんの泣き声が聞こえる」と家族に連れられ受診。
詳しく聞くと、何十年も前、生まれてすぐの赤ちゃんを亡くされていた。家族も知らない過去だった。
「赤ちゃん、寂しいんですかねぇ」
そう呟くと、女性は涙を流された。同席した家族も涙。
以後、泣き声は止まったらしい。
— 🍀いちは🍀 (@BookloverMD) April 16, 2022
ずっと独りで抱えてきたことがついに重荷となり、「赤ちゃんの泣き声」という症状になった。
幻聴という用語に置き換えられず、赤ちゃんの魂が側にいるとして受けとめられたこと、家族に打ち明け家族の前で泣けたこと、家族も涙を流してくれたこと、これらが彼女にとって慰めになったのかもしれない。
— 🍀いちは🍀 (@BookloverMD) April 16, 2022
精神科医なりたてのときのエピソード。患者背景や幻聴の内容などだいぶ改変したが、大筋では、「患者さんの訴えを、精神科の用語に置き換えることなく解釈した」ことが功を奏した(ように感じられた)一例。
— 🍀いちは🍀 (@BookloverMD) April 16, 2022
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Source: オタクニュース