70歳の父、66歳の母、33歳の妹へ伝えました。朝食を終え、コーヒーを飲み、子どもを肩車しながら「お父さん、お母さん、〇〇(妹の名前)ちょっと話があるんだけど」と切り出して。母が「じゃあテレビ消しましょう」といってくれ静かな環境に。
「今まで言ってなかったんだけど」と始めた。
— ぐみお (@gumiokun1) November 22, 2021
「実は今付き合ってる人がいてもう17年も一緒にいます。その人は男性なんだよね。」
3人ともうなずく。
「今その人と同棲していてもう4年になります。特にお父さんとお母さんには早く言わなくちゃいけないと思っていたんだけど時間がかかってしまってすみません。そして長男なのにすみません。」
— ぐみお (@gumiokun1) November 22, 2021
「帰省する前に弟と妹に先に打ち明けてしまい、ほんとうは親に先にいうべきだったけど順番がずれてしまって。今回手紙を書いたので渡します。」
準備した3人に手渡した。開けていいいかと言われその場で開封してした。
「本は一人一冊ずつあるのね」と母。「いい本だから読んでみてね」とぼく。
— ぐみお (@gumiokun1) November 22, 2021
相手の反応が予想していたよりも薄く、きちんと伝わっているのだろうかと不安になる。
父は「そうなのか。てっきりいい人できたことを報告されるのかと期待してしまった。夢破れたって感じだが、そのなんて言うのかな、彼氏さん?とお前の人生が良ければいいんじゃないか。」
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父「でも知り合いならまだしも自分の息子がそういう感じというのは想像しなかったな。ショックではある。でも仕方ないな。何かあるか?」と母に意見を求める。
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母「全然知らなかった。なぜ結婚しないのか。何か理由があるんだろうとは思っていたけれど思いつかなかった。すごく驚いた。」
妹「今は男と女だけってわけじゃないよ。そういう時代だから。いいんじゃない。兄弟の間ではわかってたよ。」
母「そうなんだ。全然私気がついてなかった。」
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その後は相手の仕事は何か、何人兄弟か、実家はどこか、相手は家族にカミングアウトしているのか、二人で住んでいることは会社には言っているのか、の質問が続いた。特に父が「お前昔〇〇さん(女性)と付き合ってたよな」と15年前くらいのことを覚えていたこと。
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その子は今の彼氏と付き合い始めの頃にぼくがカモフラージュのために作り出した幻の女性の名前だった。それをまだ覚えている。よほど心配していたんだな。
去年自分が入院して彼氏が全部やってくれて、そんな彼を家族に知ってほしかったからと伝えた。特に万が一の時に助けて欲しいから。
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最後に、収入は十分あり生活には困っていないこと、ご飯は彼氏が作ってくれていて栄養に問題がないこと、機会があれば彼氏に会ってほしいことを伝えた。
父は「これからも家族、兄弟たちと今まで通り変わらずに付き合ってほしい」と言われた。この言葉はかなりぼくの気持ちを楽にしてくれた。
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妹が「そうかなって思ってたけどずっと言わないからどうするのかなって思ってた。もしかしたら死ぬ間際に言われるのかなって(笑)でも言ってくれてよかった。すごく勇気がいることだったと思うし。言えなくて辛かっただろうね。これで少し楽になるのかな?」って。
泣きそうだった。
— ぐみお (@gumiokun1) November 22, 2021
結果的には怒号も飛び交わず、号泣する者もいず、人間を否定する発言も出ず、想定していた最悪の事態はなく、カミングアウトは概ね順調だったと思う。幸運にも。
でも先人たちの経験から、ここからが本当に理解してもらうスタートになるはず。
ホッとしたけど、これからもいろいろやっていこう。
— ぐみお (@gumiokun1) November 22, 2021
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Source: オタクニュース