米IBMの商用量子コンピュータが7月27日に神奈川県川崎市に設置され、稼働を始めたことを多くのメディアが報じている。
中には「スーパーコンピュータ超えの性能」といった見出しや、米Googleの研究結果を基に「スパコンで1万年かかる計算を3分20秒で解ける」と紹介する報道も見受けられるが、これらを文字通りに受け取ってしまうと、今回のニュースを正しく捉えられなくなる。
中には「スーパーコンピュータ超えの性能」といった見出しや、米Googleの研究結果を基に「スパコンで1万年かかる計算を3分20秒で解ける」と紹介する報道も見受けられるが、これらを文字通りに受け取ってしまうと、今回のニュースを正しく捉えられなくなる。
Googleが研究成果として発表したのは、「ランダム量子回路のサンプリング」という特定の計算だった。これは「スパコンにとってはめちゃくちゃ苦手だが、量子コンピュータにとってはめちゃくちゃ得意」という問題設定にしたら量子コンピュータが勝った、という話だ(ちなみにその後、この問題はスパコンでも2日半程度で解けるとIBMが反論している)。
つまり、理化学研究所のスパコン「富岳」がやっているような新型コロナの飛沫シミュレーションや、AWSなどの巨大なクラウドサーバが日々さばいている各種の演算を、現在の量子コンピュータが超高速で計算できると分かったわけではない。
それでも、量子コンピュータの得意領域で量子コンピュータがスパコンに勝てたのはすごいことではあるのだが。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0dea2024ad07fa313450a70e0ff373fc993ff744
※上記リンクより、一部抜粋しています。続きはソースで
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Source: アルファルファモザイク