フロリダの崩落マンション地盤が年2ミリ沈下 「湿った海風で塩害も」と専門家

ウォーターフロント・マンション
(felixmizioznikov/istock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

アメリカ・フロリダ州のマイアミデイド郡で現地時間の24日午前1時30分ごろ、築40年、12階建てのコンドミニアムで崩壊が発生し、建物の面積の半分近くが失われた。

『Miami Herald』『COMMERCIAL OBSERVER』『Sun Sentinel』などが専門家の説明を続々と紹介しているが、付近の地盤は1年につき2ミリメートル前後沈下していたとのこと。塩害も含め、あらためてオーシャンフロント開発事業の難しさが露呈した形だという。

■救助隊員10名が現場で負傷

崩落したコンドミニアムは、マイアミビーチのすぐ北に位置するサーフサイドの「シャンプラン・タワーズ・サウス・コンド(Champlain Towers South Condo)」。

残っている記録によると、築30年という2011年には、156平米の物件が50万ドル(当時の為替相場では約4,000万円)で販売されていた。

全136戸のうち55戸が失われ、現在も99人と連絡が取れなくなっており、パラグアイの大統領の義姉一家も含まれるという。ただし、マイアミデイド消防局の救助隊員10名が現場で負傷するなど、人命救助はかなり難航している模様だ。

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■点検などは済ませていた

1981年に建てられた物件の安全管理や、メンテナンスに抜かりはなかったのか。サーフサイドの開発事業者やコンドミニアム協会を取材した『Miami Herald』は、ここが築40年目に安全点検の大がかりな検査を受けていたことや、屋根の改修工事で130万ドル(日本円にして約1億4,400万円)の融資を受けたことなどを伝えている。

やるべきことはやっていたという印象で、このあたりの不動産事業は常に黒字であることから、品質のグレードダウンなど偽装があったとも考えにくいようだ。

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Source: ニュースサイトしらべぇ

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