オーストラリア・シドニーで、IOC国際オリンピック委員会のジョン・コーツ副会長が、「自分も選手も観客を見たがっている」と発言して物議を醸している。「日本政府が決めることだが…」としながらも、猛烈なプレッシャーをかけていることは明白だ。
そんな中、男子テニスの錦織圭選手やジョコビッチ選手の発言が注目を集めているようだ。
■「残念で楽しくない」
全仏オープンでフランス・パリに滞在中の日本の錦織圭選手が、11日の記者会見で、東京五輪の開催について言及したことを『FRANCE24』が報じている。
大会開催で緊急事態が発生すると想定された場合、観客なしでもやむを得ないとしたうえで、錦織選手は「せっかく母国でやるのに、無観客で自分とチームのメンバーだけになるなら、それはちょっと残念すぎるし、面白みに欠ける」と発言した。
発言では“shame”という言葉が用いられたが、この場合は「恥ずかしい」ではなく「不運さが残念」という意味だろう。
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■ジョコビッチ選手は…
東京五輪では母国のファンと一緒に試合を盛り上げたい、そんな熱い思いが伝わってくる錦織選手の発言。
一方で、大会5連覇を狙うラファエル・ナダル選手を準決勝で下したノバク・ジョコビッチ選手は、「観客の入場が禁止されるようなら、東京五輪には参加しないかも」と発言していた。
帯同する家族・パートナー・友人などは、おそらくチームメンバーとして入場できるのだろうが、一般の観客による声援や拍手は何にも代えがたいパワーだという。
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Source: ニュースサイトしらべぇ