愛する女性と結婚し、産まれてくる娘と対面する日を心待ちにしていた男性。だが脳腫瘍に冒されていた彼は、娘に会えぬまま天国へと旅立ってしまった。あまりにも悲しい話題を、オーストラリアの『7 NEWS.com.au』や『Yahoo!』などが報じている。
■ガン診断の翌年に結婚
オーストラリア・ニューサウスウェールズ州セントラルコーストに住むジェイミー・ファーガソンさん。彼女は夫のスコットさんと、約10年間の交際を経て2019年に結婚した。
だが前年の2018年、スコットさんはショッピングの最中に突然倒れ、そのまま病院へ搬送された。医師が下した診断は悪性脳腫瘍の膠芽腫(こうがしゅ)、しかもステージ4だった。その後、二人は病の克服に全力を尽くし、2020年にはジェイミーさんの妊娠も発覚した。
産まれてくる娘を自分の腕に抱く日を楽しみにし、そして励みにして、つらい抗がん剤治療にも耐えてきたスコットさん。だがその願いは叶わず、出産のわずか数週間前に天に召されてしまった。
2回の脳手術、56回の放射線療法、10か月の化学療法、27回の分子標的療法という壮絶な闘病生活。さらに痙攣発作を35回以上も乗り越え、医師が伝えた寿命を、スコットさんははるかに超えていたという。
関連記事:ホームレス男性救済に称賛かと思いきや… 「自立させるのが先」とシビアな意見も
■出産は最も悲しい日
4月27日、ジェイミーさんは元気な女の子を出産し、イスラちゃんと命名。「お産の間、スコットさんがずっと寄り添ってくれているように感じた」としている。
だがインスタグラムには、イスラちゃんの写真とともに「人生で一番悲しい日です」と書き添えられた。スコットさんがどれほど娘に会いたかったかを知っているからだ。
そして彼女は、自分の命が出産まで持たないかもしれないと予感したスコットさんが、イスラちゃんのために手紙と動画を用意していたことに触れた。
———
Source: ニュースサイトしらべぇ