江戸っ子はなぜ「ヒ」と「シ」の発音を区別できないのか? スパコンなどで分析

1: フライング・ドッグ(神奈川県) [GB] 2021/04/17(土) 13:45:46.66 ID:+r2o5k460 BE:123322212-PLT(13121)
江戸っ子が話す言葉は「ヒ」と「シ」の区別がつかないなどと言われるが、その理由を考えたことはあるだろうか? 今、リアルタイムMRIとスーパーコンピューターを
用いた最新の研究で「ヒ」と「シ」を混同してしまう謎の一部が明らかとなり、注目を集めている。

豊橋技術科学大学機械工学系の吉永司助教と飯田明由教授、国立国語研究所の前川喜久雄教授の研究チームが、関東や東北地方で「東」を「シガシ」、
「髭」を「シゲ」などと話す現象を研究し、これまで分からなかった発音のメカニズムを解き明かした。

「ヒ」と「シ」を混同する原因は、発音するときの舌の位置が似ているためだとこれまで言われていたが、同じような舌の位置で、どのようにして「ヒ」と「シ」を区別して
発音しているのかは分かっていなかった。

そこで研究チームは東京弁を話す10人に「これがヒシがた」と言ってもらい、その時の舌の動きをリアルタイムMRIで観察。
すると、このうち3人は、舌の前後の位置がほとんど同じであったが、「ヒ」と「シ」を発音し分けていることが分かった。

どうやって発音しているのかをさらに詳しく調べるため、研究チームはスーパーコンピューターを使って口内を模したモデルを構築し、空気の流れと音の発生をシミュレーションして研究。

この結果、舌の前後の位置が同じでも、舌の左右方向の形状が異なることで「ヒ」と「シ」の子音の違いが生まれることを突き止めた。
子音についてこれまで「音声学」では、主に舌の前後方向の位置の違いで分類していたが、左右方向の舌の形状も重要だということが新たな発見で、
これが「ヒ」と「シ」の混同の原因にもなり得るという。

研究チームは今回の発見から、発音の違いが生まれる要因が理解されることで、日本人の滑舌がより良くなるとの期待を寄せている。

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Source: 哲学ニュースnwk

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